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<岩手殺人>殺された女性の知人男性、行方分からず
岩手県川井村田代の小川で無職、佐藤梢さん(17)=宮城県栗原市=の他殺体が見つかった殺人・死体遺棄事件で、岩手県内に住む佐藤さんの知人の若い男性の行方が分からなくなっていることが4日、県警宮古署捜査本部の調べで分かった。この男性は、盛岡市に住む友人に、自殺をほのめかす電話をしていたという。捜査本部は、事件に関与した疑いがあるとみて男性の行方を捜している。
また、捜査本部はこの男性のものとみられる車両を押収。車には損傷があり、遺体の運搬に使用した可能性もあるとみている。
若い男性が盛岡市に住む友人に電話したのは、佐藤さんの遺体が発見された1日の後。「もうだめだ。死ぬしかない」などと自殺をほのめかす内容だったという。
調べでは、佐藤さんは、川井村田代の県道沿いを流れる小川の橋の下でうつぶせ状態になって死んでいた。首を絞められた後、橋から落とされて頭部に深い傷を負ったとみられる
エキサイト
【衝撃事件の核心】タトゥー、金髪、濃い化粧…殺害17歳少女 カギ握る男は?
07/12 10:28更新
震度6強の大地震から約半月後、岩手県川井村で他殺体となって見つかった宮城県栗原市の無職、佐藤梢(こずえ)さん(17)は、幸せをつかもうと自身への叱咤や決意をプロフに書き残していた。悩みながらも前向きに生きようとした彼女の人生が断ち切られた“理由”はまだ分からない。カギを握るとみられる知人の男(28)は消息を絶ったまま。「自殺したのか」「偽装自殺では?」。地元では憶測が飛び交う中、警察の捜査が続いている。
■「将来は福祉の仕事」が夢だった
「髪の毛は金色に染めたりしてたけどね、おじいさんやおばあさんへの接客が好きだった。『将来は福祉の仕事をしたい。そのうち資格を取りたい』って話していたのに…」
岩手・宮城内陸地震で被災地の1つとなった宮城県栗原市。アルバイト先で佐藤さんと知り合ったという女性(40)は、派手な見かけの一方で気遣いのできる心の優しい女性という印象を梢さんに抱いていたという。
関係者によると、梢さんは栗原市内の自宅で祖父母と郵便局員の父、1つ年上の姉に囲まれて生活。小学生のころからクラブチームでバレーボールを始め、中学校でもバレーボール部に所属していた。
「彼女はよく体育館でサーブレシーブやアタックの練習をしていたものです。明るくて、普通の子供だと思っていました」
中学時代の梢さんを知る教諭はそう振り返る。
その後、自宅近くの県立迫桜高校に進学した。しかし、1年生を修了した3月30日に「成績不振のため、学校で勉強するより、働いて金を稼ぐことにしました」と自主退学した。ホームセンターなどでアルバイトをする生活になった。
■ギャル語でプロフ、力強い決意も
遺体で発見されたときの梢さんは、金髪でつけまつげ、カラーコンタクトを着け、両耳には銀色のピアス姿だった。そして目を引いたのは、右背中に入っていたチョウとバラのタトゥーだった。
派手な格好が目立つようになったのは、高校に入学してからのようだ。近所の住民(18)は「中学時代から梢さんは垢抜けていたけど、高校に入ったころから、より目立つ格好になったみたい」と証言する。
梢さんは、自分の生活の様子をプロフィルサイト(プロフ)と呼ばれる自己紹介サイトで語っていた。
小さい「ぁ」や「ゎ」を多用し、「い」を「LI」、「ン」を「ソ」と表記する、いわゆる「ギャル文字」が駆使されたプロフ。
その日記には、交際していた男性との会話や、家族とのやりとりなどが、いまどきの女の子らしい表現で記されていた。
ときには不安定な精神状況などを赤裸々に語り、リストカットを告白することも。
その一方で、将来への希望も多く語っていた。アルバイトの面接前にはこんなふう
に書き記し、自らを鼓舞していた。
「また真面目に働きたLI」
「髪暗くして 化粧薄くして 本当真面目になる」 仕事を始める日。
「これを機に真面目になれそぅ」
「これから毎日働けるから幸せだぁ」
悩みを抱えながらも、一生懸命幸せに生きていこうとしていた梢さんの姿がプロフには生き生きと描かれていた。
■物損事故で浮上「イケメン」
そんな梢さんが、自宅から100キロ以上離れた岩手県川井村の沢で無残な姿で発見されたのは7月1日午後4時すぎのことだ。
岩手県警の捜査本部はタトゥーなどの身体的特徴から身元確認を進め、3日に家族から家出人捜索願が出ていた佐藤さんであることを確認した。
事件発覚からほどなく、田野畑村に住む佐藤さんの知人の男、Xが捜査線上に浮上する。
きっかけは事件後にXが起こした物損事故だった。
Xを車から救助した40代男性の証言によると、1日午後9時40分ごろ、夜釣りを終え帰宅する途中、田野畑村の山あいの県道脇で、電柱にぶつかり、エンジンルームから煙があがった状態で停車しているXの車を見つけたという。
Xは黒っぽいTシャツとジーンズ、サンダル姿だった。男性の問いかけにXは「大丈夫です」と答えたが、その右手の甲は腫れ上がり、人さし指と薬指には血が付いていた。
「その右手はどうしたの? ケガしてんじゃねえか」
男性がそう尋ねると、酒臭い息でXはこう答えたという。
「女とケンカして、殴った」
Xの車の中には、血が付いた500ミリリットル入りの発泡酒の缶や、女性用とみられる赤い香水瓶などがあった。
さらにXは「仙台で裏デリヘルやっている」「今は仙台に住んでるが、仕事がうまくいってなくて、いろんな組関係者ともめている」などと身の上を話し、こうも語っていた
「おれはおしまいだ。もう死ぬしかない」
男性はその後、Xを実家まで送った。
Xの知人によると、Xは地元で結婚し、子供もいた。だが家庭内暴力などが原因で数年前に離婚。最近は県外に仕事に出ていたという。
「美人のお母さんに似た面長で、かっこいい、男前ですよ」
近所の女性(78)はXをそう評した。Xが女性を連れ歩く姿も、しばしば知人に目撃されていた。
捜査本部はこの車を押収して車内を捜索した。その結果、梢さんのものとみられる靴や毛髪を発見した。
さらに梢さんが、Xが以前交際していた女性の友人で、以前からXと顔見知りであることも確認された。
事件直前に、2人に接点はあったのか−。
捜査本部は、2人の携帯電話の通話記録を調べ、確認を進めている。
■自殺? それとも偽装?
物損事故後、Xは2日朝に親類の男性に実家から十数キロ離れた同村の「鵜の巣断崖」まで送ってもらったことが確認されている。しかし、それ以降の行方が分からない状態が続いている。
鵜の巣断崖は、陸中海岸国立公園にある観光名所で、崖上から海までは約200メートル。ときおり自殺者が出ることでも知られている。
3日には、断崖の展望台から、Xの財布と靴が発見された。自殺の可能性があると考えた捜査本部は地元の田野畑村漁協に協力を依頼、展望台から沖合100メートルまでの海域を捜索したが、Xに関するものは何も発見されなかった。展望台周辺には飛び降りた形跡もなかった。
「数年前にも鵜の巣断崖にカメラと靴を置いていなくなった男がいたが、保険金目当てだったようで、結局、東京で見つかった。Xもその話は知っているはず。断崖から飛び降りれば、何かしら途中の木や岩に引っかかるものだが」
ある村民はそう言って首をかしげる。
「誰かがかくまっているのではないか」
地元の村では「事件後の夜に見知らぬ男が『泊めてくれないか』と言ってきた」「知人が助けたらしい」といった噂が飛び交い、疑心暗鬼が広がっている。
捜査本部は、Xが自殺を偽装した可能性もあるとみて、県内外に捜索範囲を広げ、行方を追っている。
イザ
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